また、学会誌だけでなくロバート・フック「顕微鏡図譜(Micrographia)」、ガスパール・ショット「珍奇学(Technica curiosa, sive mirabilia artis)」など、昔の貴重な書籍もデジタル化してインターネット上で公開されている。「気象学と気象予報の発達史」の中でも、図4-1~4-3、図4-11などそれらからいくつかの図を掲載させていただいた。
欧米での過去文書の扱いの重視には驚かされる。昔から公文書館のようなものがきちんと整備されていることもあるが、古い大学の図書館などでも歴史文書のデジタル化が積極的に行われ、公開されているものも多い。そういったデジタル化にはGoogleなどの大企業もボランティアで貢献しているようである。この本はそういったデジタル化されて公開されている古い文献の恩恵を受けている。
文献の知識を集約することによって新たな知識が生まれることもある。古い文献のインターネットでの公開が、今後もっと進むことを願っている。
(次は「ムンクの「叫び」とクラカタウ火山」)
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